ご成婚エピソード

実際にご成婚されたエピソードを紹介

半世紀の成婚実績の中から実際のご成婚エピソードをいくつかご紹介します。

EPISODE
01

地方への移住も了承してくれたパートナー

広島県 男性

ある日、お問い合わせの電話が鳴りました。広島県の医師の男性でした。県内でも屈指の大病院の外科部長さんとのことで、東京には学会などで月に2回ほどいらっしゃるのでその時に説明を受けたいと仰りお問い合わせの予約をお取りになられました。
後日いらっしゃった時に「何故みのり会をお知りになられたのですか?」と伺ったところ「同僚に東京に良い結婚相談室があるから行ってみたらいい」と勧められたと仰いました。長い間この仕事に従事していて過去に広島県の医療関係の方でお世話した会員さんはどなたかいらしただろうか・・と思いをめぐらせてもたどりつかないので「有り難いです」とだけ申し上げました。


ただ東京にたびたびいらっしゃるにしても住まいは広島県であるのでおつき合いに制約があること。結婚後の生活は広島県になることを考えると地方に移住することを考えている方が女性の会員さんにほとんどいないので時間がかかるかもしれないと思いました。率直に彼に「そんなに簡単ではないですよ」と申し上げたうえで、「わかってます。頑張ります。」と仰ったのでご入会となりました。
ご入会後、2回目にいらっしゃった時に女性の会員さんのファイルをお見せしていた時に彼の目に止まった女性がいました。彼より3ヶ月ほど前に入会された会員さんで翻訳の仕事をされている方です。一応組織に所属はされていますが、彼女のような仕事であれば地方でも仕事ができるので良いかもしれないと私自身も思いました。その女性は活発な女性で大型バイクに乗るのが好きな方でした。寒くても天気が悪くても乗っていると聞きましたので、原付バイクにしか乗ったことのない私には一目置くしかない方でした。彼女に彼の意向をお伝えして順調にお見合いが決まりました。それでも私は彼に強く「頑張ってくださいね」と申し上げました。そんなにスムーズにいくとは思えなかったからです。

お見合い日当日、私がお立ち会いさせていただいた時に普段の仕事でも責任ある立場であるだけあって彼からは貫禄を感じるところもありました。
午後2時過ぎに当相談室をお二人で出られました。駅前の喫茶店などに移動されたのだろうと考えていました。夕方5時くらいに彼から電話がありました。「今、みなとみらいです。」彼は学会でみなとみらいは馴染みだと仰っていたのを思い出し、自分の得意なところへ彼女をお連れしたんだなと思いました。「もうお別れになられたんですね」と申し上げたら、「彼女は今、トイレに行っています」とのこと。びっくりして「途中経過の連絡はいいんですよ」と申し上げました。私が「後ほど連絡をくださいね」と結果報告をお願いしたのを勘違いされたようです。

夜、遅い時間に双方からおつき合い希望の連絡が入り、意外ながらもよかったなあと思っていました。
彼女は活発なだけでなく、いろいろなことをフレキシブルに考えることができる女性でした。
おつき合いにおいても、彼がこちらに来るだけではなく彼女がバイクで広島に行っていたようです。
「すごい体力ですね」と申し上げたら「
自動車より楽ですよ」と・・・。
そんなわけはない・・。
「広島は走りやすいです」とも仰ってました。東京に比べればそうでしょうが・・。


難しいと申し上げましたが彼にとっては最初のお見合いでご成婚となりました。私にとっても嬉しい誤算となりました。
私自身、一度も訪れたことのない広島で今でもお幸せでいることだろうと思います。

EPISODE
02

5回目のお見合いでご成婚

東京都 男性

最近では草食系などと若い男性が女性に対して積極的でない様を表現することがありますが、それとは別に男性が女性に対してどのように振る舞えばよいのかがわからないということがあります。もちろんその女性に好意があればなおさらのことです。

A氏もそういう男性でした。
彼は理科系国立大学、大学院を修了して大企業の研究職に従事しています。普段からあまり人と接する機会が多くないせいか、最初のお問い合わせの時から私と目を合わせてくれることがありませんでした。入会時の必要書類に関しても何故それが必要であるのかということを質問したり、写真が不備であったためこちらで撮影したものを「返してもらえますね」と確認したりあまり私を信用してくれていないんだな・・とさびしい気持ちになりました。

私に対してこのような感じなので女性とお見合い、おつき合いされる過程においてスムーズにいくかどうか不安に感じずにはいられませんでした。
彼はすでに30代ですがおそらく女性とのおつき合いの経験がほとんどないであろうと思われました。最初のお見合いの時もお立ち会いさせていただいた後で喫茶店に移動していただきましたが話が続かず女性の気持ちを和ませることすら出来なかったようで、女性からはすぐにお断りの連絡が入りました。この時の女性の彼に対する印象は、私がA氏に対して抱いていた印象と大差ないものだったのでしょう。その後A氏から連絡が入り彼は交際希望でした。私は最初のお見合いであるし彼を傷つけないように配慮しながら励ましました。ただ今後A氏が女性の心を射止めるには長い時間を要するのではないかと思わずにはいられませんでした。

2回目のお見合いも女性からのお断りでした。「残念ながら・・」とA氏にそのことを伝えましたが彼の反応は初回とは大きく異なりました。私に対してまるで食らいつくかのような勢いで(彼女は)「何と言ってましたか?!」と質問を浴びせてきました。彼の様子から私は「ああ、本当に知りたいんだな」と思いましたので、彼にとっては耳障りではないかと思えることも正直に伝えました。
A氏は気分を害することなく真剣に「そうですか」と耳を傾けていました。

3回目、4回目のお見合いも同じ様な状況が続きました。

ですが5回目のお見合いはなんと双方とも交際希望でおつき合いに入ることになりました。
私も心から良かったと嬉しくなりご成婚に至ることを心から願いました。

お二人のおつき合いの過程で女性会員さんのA氏に対する思いや印象が気になったので、私の方からそれとなく確認しました。それを聞くことによってA氏に何かしら助言できることがあるかもしれないと考えたからです。ところがその心配は杞憂でした。彼女のA氏に対する印象は私のそれとは全くの別物でした。A氏は彼女に対しては実に雄弁で男らしく行動し、リードしているとのことでした。何よりも驚いたのは彼女が「彼と一緒にいると安心するんです」と言った言葉でした。信じられないという気持ちと嬉しい気持ちが一緒になり複雑な思いでした。

ある日の夕方、双方のご両親にご報告を決めたということもあり彼女の提案でお二人で突然いらっしゃいました。
「玄関で結構ですから」と仰った後で彼女が二言三言話すと、A氏がこれまで見たこともなかった表情で高笑いをしているのです。私の中で本当に同一人物なのかととまどいが消えないうちにお帰りになられました。

その後すぐにA氏から電話でご成婚の連絡が入りました。その時のA氏は彼女と一緒にいる時のA氏とは異なり私が以前から抱いている印象と同じ静かな印象でした。「おめでとうございます。書類の返却やお祝いもさせていただきたいので近いうちにいらしてください」と申し上げたら彼は「しばらく忙しいので当分の間は行けません」と仰いました。
あれからずいぶん時間が経過しましたがそれ以来A氏から連絡がありません。こちらで撮影した写真の返却も心配していたはずのA氏が別の書類のことですらどうでも良くなってしまったというのは、やはり彼が変化、成長したことの証しなのでしょう。
私はA氏が彼女に対して好意を持ち彼女の前では自分はこうであろうとした姿は間違いなく彼の真実の姿であろうと思います。
A氏のことを思うたびに私もまだまだ私の望む方向に変わることができると思い、頑張る気力が湧いてくるのです。

EPISODE
03

独りのライフスタイルを楽しむ30代

東京都 男性

みのり会開業当時、20代で結婚することがあたりまえの時代でしたが現在は30代以降で結婚を真剣に考える方々が増えています。
独身でいる期間が長いということは独り身でのライフスタイルを楽しむ期間が長くなることでもあるのです。

B氏は大学卒業後、鉄道が好きであるということもあって大手鉄道会社に就職しました。管理部門に従事してますが仕事と趣味が密接に重なった20代を送ってきたようです。30代になり家族からも結婚を勧められることもあってみのり会に入会されました。高身長、高所得ということもあり彼はお見合いの機会に恵まれました。ただ残念ながらB氏は女性受けがあまり良くありませんでした。自信があり自分の好きなものも明確な彼は女性を和ませたり楽しくさせようとすることに欠けているように思いました。彼とお見合いした女性はB氏に対して批判的で「どうして私はあの人とお見合いしたんだろう・・」などと強い表現をされる方もいらっしゃいました。B氏はB氏で自分に批判的な女性には、それに輪をかけて好意的ではありませんでした。

私はB氏には寛容な女性でないとうまくいかないような気がしていました。C子さんはB氏より二つ年下ですが過去に結婚の経験があります。20代前半に結婚をしましたが相手の男性が暴力をふるうことからわずかな期間で離婚に至りました。30代間近になり周りからも再婚をした方が良いと勧められてみのり会に入会されました。彼女はとても社交的で明るく職場でも人気者でした。私と話をする時でも楽しそうに話してくれるので私も楽しくなってしまいます。C子さんのような女性だったらB氏も好感を持つだろうという確信はありました。私がB氏にC子さんを勧めたところ彼は自分が初婚ということを理由に乗り気ではありませんでした。私が「すごく良い女性だから会ってみて後悔はないですよ」と申し上げてしぶしぶお見合いを承諾した感じです。
後日お見合いをして、いつも相手に対して否定的だったB氏からすぐに交際希望の連絡が入りました。
B氏からは「こんなに良い人がいるとは思いませんでした」と最上級の賞賛の言葉がありました。C子さんも交際希望でおつき合いとなりました。

おつき合い中、C子さんから私に「B氏と連絡がつかないんです」と電話がありました。私もすぐにB氏の携帯に電話を入れましたが応答も折り返しの連絡もありません。何かB氏に起こったのかと心配もしましたが、後日C子さんから無事であるという連絡が入りました。B氏は鉄道が本当に好きでどこかが廃線になるなどの情報があると休日を利用してひとりですぐに出かけてしまうらしいのです。「心配するじゃないの!」とC子さんはB氏を叱責し「好きなものなら仕方ないけれど出かける時はいつからどこに出かけることを伝えて連絡のつくようにしてください」と言ったそうです。彼はもちろん了解しました。それ以外もマイペースな彼のことだからいくつか問題がありましたが、C子さんがうまく手綱をつかんでいるので乗り越えてご成婚になりました。

年賀状で二人が廃線の決まった寝台列車に仲睦まじく乗ってらっしゃるご様子を拝見して微笑ましいなと心から思うのです。